36歳カルロビッチ、2度打ち指摘されるもツォンガに勝利
ケース
ドロップショットをしようとラケットを出したら、当たりそこなってしまい、ラケットに二度当たり、 ボールは相手コートに落ち、結果としてポイントを得た。相手はラケットに二度当たったので、ファールショットだとして、 ポイントは自分たちに与えられるべきと主張した。どうしますか?
解説
故意にやったプレーでなければ、ラケットに二度当たったとしてもその得点は認められる。
BBニュースより
【7月5日 AFP】
テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は4日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第23シードのイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)は7-6、4-6、7-6、7-6で第13シードのジョーウィルフライ・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)を下し、ここ39年で最年長の4回戦進出者となった。
36歳のカルロビッチは、41本のサービスエースでツォンガを圧倒し、次戦では第3シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と対戦する。
それでもカルロビッチは、第4セットにツォンガが迎えたセットポイントで、ダブルヒット(2度打ち)したのではないかと指摘され、ビデオ判定を受けた。これが認められれば、試合は5セットマッチにもつれ込んでいた。
3番コートのチェアアンパイアはこれを見ていなかったとしたが、カルロビッチは違反ではなかったことを主張した。
211センチの長身を誇り、2009年大会(The Championships Wimbledon 2009)で8強入りを果たしているカルロビッチは、「あれは一連の動作だったし、だとすれば違反ではない」とすると、リプレー映像は当てにならないと話した。
「ものすごくスローで再生されている。ネットに詰めようとしたところで、彼がクロスに打ってきたから、僕は腕を伸ばした」
「そのときにボールが変な当たり方をした。でも、一連の動作だったし、許されるべきだ」
「ものすごくラッキーだった。本当に良かったよ」
ツォンガは、ルールの適用有無は審判次第で、選手がアンパイアのように振る舞うべきではないとコメントしている。
「見ているのはアンパイアの仕事。もし見ていなかったのなら、僕には何もできない。自分の目で見ていたとしても、何も言えないんだ」
カルロビッチは、1976年のニコラ・ピリッチ(Nikola Pilic)氏以来、最年長で男子シングルスの4回戦に駒を進めた選手となった。
また、四大大会(グランドスラム)のベスト16という点で見ても、1991年の全米オープン(The US Open Tennis Championships)に出場し、39歳で4強入りしたジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏以降では最年長となる。(c)AFP/Dave JAMES