1. ノバク・ジョコビッチのセカンドサーブ

ジョコビッチのサーブは安定感がすばらしい。ファーストサーブの確率が高い。また、コースがすばらしく、ライン際に入ります。デュースサイドから打ち込むスライスサーブは相手に触れさせません。もし返せたとしてもフォアハンドでもバックハンドでも、オープンコートに打つことができます。セカンドサーブでは、かなりバウンドさせて相手に攻撃させないサーブを打ちます。相手の肩ぐらいまでバウンドしますので、相手はなかなか強打できません。サーブ後のストローク展開で相手を圧倒します。サーブで相手を崩し、その優位を保ったままストロークで圧倒する場面が多いです。セカンドサーブでは、とにかくコースがよく、相手に攻めさせません。
以前はトスを上げるときに両手でバンザイをする形でしたが、ここ2、3年でサーブのトスの上げ方が変わってきました。先にトスを上げた左手だけで高く上げ、遅れて右手を出すようにしてます。右手の動きを止めずに、スムーズにインパクトできます。ラケットを担いだときに、ラケット面を伏せます。右肘をよく曲げて、たたみます。内転をよく効かせて、打った後にラケット面が外側に向きます。最近は相手の逆をつくシーンが本当に多く、コースを読ませいフォームになってきています。また、コーナーに伸びのあるサーブを打ち込み、また深さもありますので、相手はコースを読んでいても、返せないことも多いです。少しトスが高いので、安定性に欠けることもあり、大事な場面でダブルフォルトすることもあります。ファーストサーブでは、同じトスからフラットサーブ、スライスサーブを打ち分ける技術があります。内転を効かせたワイドフラットサーブが1番の武器です。アドコートサイドからコーナーに打つフラットサーブは、かなり角度がつき、エースになります。

<ジョコビッチのスピンサーブ>

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それぞれの方向から見たジョコビッチのスライスサーブ
それぞれの方向から見たジョコビッチのフラットサーブ
それぞれの方向から見たジョコビッチのスピンサーブ

ジョン・イズナーのファーストサーブ

ジョン・イズナーのフラットサーブ:錦織とはライバル関係にあるアメリカNO1プレーヤー。スピンサーブは錦織のはるか頭上までバウンドする。フラットサーブでは、ラケットがミシッと折れるような爆音を立てて飛んでいく。そのイズなーの最も得意なサーブがフラットサーブである。
フラットサーブはスピードで相手にプレッシャーをかけるサーブだ。トスを上げた左手は甲が見えるまで回し、左肩を入れる。テイクバックでは両膝を曲げ、右腕を十分に下げてラケットを立てることで、ためを作る。ラケットヘッドのダウンでラケット面を背中に近づけ、右腕、ひじ、手首は「コ」の字形をつくる。このあと垂直に立った右腕を軸に、ひじ、手首、ラケットの順で打点に向け伸びていく。左腕はシーソーのように振り下ろす。インパクトでラケット面は正面を向き、ボールを突き上げる感じでラケットを振り抜く。

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<違う角度から見たイズナーのサーブ>