錦織より年下4選手が16強へ

テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は5日にミドル・サンデーを迎え大会1週目を終えた。男子シングルスを振り返ると、第5シードの錦織圭(日本)に続く下の世代である第16シードのD・ゴファン(ベルギー)、第26シードのN・キリオス(オーストラリア)、ノーシードのV・ポスピシル(カナダ)とD・クドラ(アメリカ)の4人がベスト16へ進出した。

松岡修造(日本)以来 日本男子20年ぶりのベスト8、さらに四大大会初優勝を狙っていた錦織は左ふくらはぎの負傷により2回戦棄権している。

【デヴィド・ゴファン】
現在25歳の錦織より年下である24歳のゴファン。2012年の全仏オープンでR・フェデラー(スイス)との4回戦まで勝ち進み、一躍注目を集めた。その後は怪我などにより一時低迷、下部大会のチャレンジャーへ出場して着実に結果を残す。

そして、昨年8月にベット・アット・ホーム・カップでツアー初優勝、同年9月のモゼール・オープンではツアー2勝目をあげる。翌月の10月に行われたスイス・インドアでは決勝でフェデラーに敗れるも準優勝を飾る快進撃で、現在の世界ランキングを自己最高の15位としている。

今大会4回戦では、今年の全仏オープン覇者である第4シードのS・ワウリンカ(スイス)と対戦する。

【ニック・キリオス】
20歳のキリオスは、昨年のウィンブルドン4回戦でR・ナダル(スペイン)を破る金星をあげてグランドスラム初のベスト8進出。今年もその勢いは止まらず、全豪オープンで四大大会2度目の8強入り、さらにマドリッド・マスターズではフェデラーを破った。

今大会では3回戦で第7シードのM・ラオニチ(カナダ)を逆転で下し、2年連続のベスト16進出。4回戦では第21シードのR・ガスケ(フランス)と顔を合わせる。

【ヴァセク・ポスピシル】
錦織よりも半年若い25歳のポスピシルは、今大会1回戦をフルセットで勝利して勢いに乗ると、2回戦では第30シードのF・フォニュイーニ(イタリア)を下す。3回戦は地元J・ワード(英国)に6-4, 3-6, 2-6, 6-3, 8-6の大接戦の末に勝利して、グランドスラム初のベスト16進出を果たした。4回戦では第22シードのV・トロイキ(セルビア)と激突する。

【デニス・クドラ】
錦織ブロックから4回戦へ勝ち進んだのは、世界ランク105位で22歳のクドラ。これまでツアー優勝はなく、世界ランキングでは2013年に記録した90位が自己最高位。4回戦では第9シードのM・チリッチ(クロアチア)に挑戦する。

その他、錦織より下の世代である24歳のラオニチ、G・ディミトロフ(ブルガリア)、22歳のJ・ソック(アメリカ)とB・トミック(オーストラリア)、21歳のD・ティエム(オーストリア)とJ・ヴェセリ(チェコ共和国)、19歳のT・コキナキス(オーストラリア)、18歳のB・コリッチ(クロアチア)とA・ズベレフ(ドイツ)は4回戦を前に敗退している。

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