バックハンドレッスン一覧

両手打ちバックハンドのレッスン一覧から、テニス暦(習熟度%)を参考にレッスンを選びましょう。テニス暦が長い人は、自分の苦手ポイントだけをチェックするとよいでしょう。自分のフォームを動画で撮影して練習すると、よりレッスンのポイントを理解しやすくなります。

テニス歴1年
10%
 A01 バックハンドの基本を学ぼう
 A02 体重移動を意識しよう
 A03 左手主導で打とう
 A04 テイクバックを学ぼう
 A05 スタンスを学ぼう
 A06 膝を使って打とう
 A07 腰の使い方を学ぼう

テニスをしばらくやっている方は、フォームが固まってきているはずです。自分の得意ショットも苦手ショットも理解できているでしょう。自分のフォームのクセを把握して、フォームを的確に改善していきましょう。

テニス歴3年
40%
 B01 低いボールの打ち方を学ぼう
 B02 遠いボールの打ち方を学ぼう
 B03 手首のスナップを学ぼう
 B04 トップスピンを学ぼう
 B05 ショートクロスを学ぼう
 B06 手首のスナップを学ぼう(2)
 B07 逆クロス打ちを覚えよう
 B08 ストレート打ちを覚えよう

テニス暦が5年を越えた人は、バックハンドでも武器になるように練習しましょう。ライジングを覚えると攻撃的になり、主導権を取りやすくなります。また、コンパクトなスイングから強打・トップスピンが打てるように、リターン力を磨きましょう。

テニス歴5年
60%
 C01 リターンを学ぼう
 C02 スライスを学ぼう
 C03 リターンを学ぼう(2)
 C04 ジャックナイフを学ぼう
 C05 浅いボールの強打を学ぼう

テニス歴10年
90%
 D01 パッシング(ショートクロス)を学ぼう
 D02 ヘビートップスピンを覚えよう
 D03 ランニングショットを学ぼう

A01 両手バックハンドの基本

両手打ちバックハンドストロークの基本について学びます。両手打ちバックハンドストロークは、左手をメインに使ってスイングをする(右手に力を入れない)ことで、フォアハンドストロークと似たような感覚でスムーズにスイングできます。インパクトでボールから目が離れる人が多いので、インパクトまでしっかりとボールを見るように心がけましょう。

(1)動画

早く準備を済ませることを意識しましょう。ボールが来たらすぐにラケットを引いてください。ラケットを引いた状態で足を動かして、自分の打ちやすい打点に移動し、打つようにしましょう。ラケットを引いてから足が止まってしまうことのないように注意しましょう。上半身と下半身が別々に動くことに慣れるようにしましょう。

(2)連続写真

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(1) 上半身のテイクバックは素早く完了しますが、足を止めず自分のうちやすい打点に移動しましょう。(2-3) 左手が8割、右手が2割の力加減でラケットを握り、スイングしていきます。

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(4-5) 両手バックハンドストロークは、左手を中心としたスイングをするのが一般的です。左手でボールを押し出すようにスイングしましょう。シャープなスイングをするポイントです。

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(5-6) また、ボールから目が離れる人が多いので、インパクトでは最後までしっかりとボールを見るように心がけましょう。

 

レッスンのまとめ

 両手打ちバックストロークは左手中心のスイングを心掛けましょう
 ボールが来たらすぐにラケットを引き、その状態で打点に移動するようにしましょう

 


>> 他の選手のお手本とすべき両手打ちバックハンドストロークを見る
・ジョコビッチ
・フェレール
・シモン

A02 バックハンドにおける体重移動を意識しよう

ジョコビッチを参考に、両手打ちバックハンドストロークの体重移動について学びます。両手打ちバックハンドストロークでは、体重移動をしながら打つことでボールに威力を与えることができます。手打ちになるとボールが飛ばす、コントロール能力が低下してしまいます。体重移動をしながらしっかりと腰を使ってスイングを加速させる打ち方に慣れるようにしましょう。

(1)動画

体重移動をスムーズに行うために、スタンスを広めにとることを心掛けましょう。肩幅よりも広めのスタンスで踏み込むことによって、後ろから前への体重移動がスムーズに行えますし、自分の打ちやすい打点の範囲が広くなりますので、ショットの安定感が増します。広いスタンスに慣れるようにしてください。

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(1-3) ボールが来たらすぐにラケットを引いて、軸足である左足をボールの後ろにセットしましょう。(3) テイクバックで、いったん、体重を後ろ(左足)に乗せて勢いをつけましょう。また、右肩を入れてしっかりと体のひねりを作りましょう。

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(4) 右足を大きく前に踏み込んで、体重を前に(右足に)乗せながらスイングをしてください。打点が後ろになると体重が前に乗りません。打点が、へその前あたりになるように注意しながらスイングしましょう。(3-7) 左足から右足に体重を乗せながらスイングをすると、スイングスピードを加速でき、スムーズなスイングができるようになります。

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(7-12) インパクトからフォロースルーにかけて体重を前に乗せて振り抜くようにしましょう。自分の打ちたい方向に大きくフォロースルーするように心がけてください。

レッスンのまとめ

 テイクバックで体重を左足に(後ろに)乗せましょう
 インパクトからフォロースルーにかけて体重を右足に(前に)載せましょう

 


>> 体重移動を使った両手打ちバックハンドストロークを見る
・チリッチ
・アンダーソン
・ゴファン
・グルビス

A03 両手バックハンドでは左手主導で打とう

両手打ちバックハンドストロークでは、左手主導で打つことでシャープなスイングをすることができます。ボールにスピードが出なかったり、コースの打ち分けが苦手な人は、左手をメインにスイングすることで、ショットが改善します。自分のスイングで右手に力が入っていないかチェックしましょう。

(1)動画

(2)連続写真

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バックハンドストロークは左手をメインに使って打つのがポイントになります。初心者のうちは、右手に力が入りすぎて、シャープなスイングができないパターンが多くみられます。(1) 左手を使ってラケットを引きましょう。右手に力が入っていると、後ろまで引けません。

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左手のみに力を入れて、左手のフォアハンドのイメージで打つことにより、鋭いスイングができるようになります。(6) 左手を使って、ボールを押し出すように打ちましょう。

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(9) フォロースルーは右肩の上までしっかりと振り抜きましょう。

<レッスンのまとめ>

 ボールが来たらすぐにラケットを引きましょう
 ラケットを下から上にスイングしましょう

 


>> 左手主導の両手打ちバックハンドストロークを見る
・マレー
・錦織圭
・ベルディヒ
・ナダル

A04 バックハンドにおけるテイクバックを学ぼう

バックハンドストロークのテイクバックについて学びます。テイクバックでは、右肩を入れて、右肩を下げて、前傾姿勢を作りましょう。フォロースルーでは、右肩を下げる意識は持たず、右肩の上まで自然にラケットを振り抜いていきましょう。

(1)動画

(2)連続写真

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(1) ボールが来たら、すぐさまラケットを引いて構えましょう。右手8割、左手2割の力加減でラケットを握って、引くようにしましょう。(1-3) ラケットを引く際には、右肩を左肩より下げてテイクバックすると、体重を前に載せて打ちやすくなります。テイクバックでは、右肩を入れて、右肩を下げて、前傾姿勢を作りましょう。

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(5-6) インパクトにむけて、右肩を下げた状態をキープしつつ体を回転させてスイングし、ボールを打ちましょう。(7-8) フォロースルーでは、右肩を下げる意識は持たず、右肩の上まで自然にラケットを振り抜いていきましょう。

レッスンのまとめ

 テイクバックではラケットをすぐに引いて右肩を入れましょう
 右肩を下げて前傾姿勢を作り、そのままスイングしましょう

 


>> 両手打ちバックハンドストロークのお手本となるテイクバックを見る
・ツォンガ
・モンフィス
・バクディスタアグート

A05 バックハンドにおけるスタンスを学ぼう

バックハンドストロークでスタンスについて学びましょう。バックハンドストロークは打点の範囲が狭いので、スタンスを広めにとって、ボールの変化に対応できるようにすることが重要です。スタンスを広めにとり、膝を曲げてテイクバックすることで、相手の攻撃的なショットに柔軟に対応できるようになりましょう。
(1)動画

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バックハンドストロークでは、自分の打点(自分が打ちやすい範囲)が非常に狭いです。(4) うまく打点に入ることが重要になりますので、多少のボールの変化にも対応できるようにスタンスを広くすることを意識しましょう。

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(5) 両足を肩幅よりも少し大きく開いて、その状態でテイクバックをとりましょう。

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(10) その広げたスタンスのまま、体重移動しながら打ちましょう。(13-14) 体重を前に乗せてフォロースルーしましょう。

レッスンのまとめ

 テイクバックで、肩幅より広いスタンスを作りましょう
 打ちたい方向に右足(前足)を踏み込んで打ちましょう

A06 バックハンドでは膝を使って打とう

バックハンドストロークで膝の使い方について学びましょう。両手打ちバックハンドストロークでは、フォアハンドストロークに比べて、下半身のパワーを生かすことが重要です。下半身の使い方を、ベルディヒを参考にみていきましょう。

(1)動画

膝を曲げた状態を作ってテイクバックをすれば、打点の微調整ができますので、ボールの変化に柔軟に対応できます。ボールに食い込まれたに、後ろにのけぞるようにして打ったり、正面に来たボールを、体を横に逃がしながら打ったり、打点の調整が難しい場面で対応しやすくなります。膝を曲げた状態を作ってテイクバックをし、膝の力を使ってスイングをするフォームを身につけましょう。

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(1) バックハンドストロークでは、膝を曲げた状態で、打点に入っていくことが重要になります。

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(2-3) 打点が低いときや腰の高さで打つときに、スクワットで体を持ち上げるときのように下半身の力を使ってラケットを振り出していきましょう。スイングスピードを加速しやすくなります。

レッスンのまとめ

 テイクバックで膝を深く曲げ、腰を落としましょう
 両足で踏ん張って地面の力を利用してスイングしましょう

A07 バックハンドにおける腰の使い方を学ぼう

両手打ちバックハンドで強力なパワーを習得したい方は、腰を入れて打つことを心掛けましょう。グルビスを参考に、腰の使い方についてみていきましょう。両手打ちバックハンドは、体幹のパワーを使って打つことが大事になります。体の芯がしっかりしていないと、力強いスイングができません。腰を安定させることが重要になります。まずテイクバックでは、膝を曲げて、かかとから踏み込み、腰を入れるようにしましょう。スイング開始時は、曲げていた膝を伸ばしながら、腰を鋭く回転させることが重要になります。腰を大きく回転させるというより、鋭く小さく回転させることを意識し、スイングスピードを一気に上げましょう。また、腰の使い方がうまくなると、高い打点でも威力のあるボールを打つことができるようになります。腰の使い方をマスターし、高い打点も打てるようになりましょう。

(1)動画

(2)連続写真

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(1) スイング開始時には、腰をぐっと入れて、体重を前に乗せましょう。左側の大腿筋を使って、スイングを一気に加速させましょう。

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(7-8) 左右に動いて打つ場合は、写真のように沈み込みながら打つことで、姿勢が安定しますので体幹を使った力強いボールを打ち返すことができます。

レッスンのまとめ

 テイクバックでは右腰を入れ、横向きを作りましょう
 左側の大腿筋を使ってスイングスピードを一気に加速させることを意識しましょう

 


>> 他の選手の腰の使い方を見る
・ナダル
・トミック

B01 バックハンドにおける低いボールの打ち方を学ぼう

低い打点のバックハンドについて学びましょう。低い打点の打ち方は、フォアハンドストロークと同様に、ボールの下からラケットを出すことが重要になります。低いボールに対しては、膝を深く曲げて打つようにしましょう。膝を深く曲げたままスイング〜フォロースルーをすることが重要になります。沈み込みながら打つ意識を持つことで、低いボールでも威力のあるボールを打つことができます。

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(2) 膝を深く曲げてテイクバックしましょう。(4) 膝を深く曲げたままスイングしましょう。ボールの下からラケットを出しましょう。ラケットをボールの上から出してしまうと、ネットしやすくなります。

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(6) ラケット面は地面に垂直な状態でインパクトし、厚い当たりでボールをとらえましょう。フォロースルーまで膝を深く曲げた状態を維持しましょう。

B02 バックハンドにおける遠いボールの打ち方を学ぼう

両手打ちバックハンドストロークにおいて、バックハンド側に角度をつけて飛んできたボールの返球について、ナダルを参考にみていきましょう。

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(2)連続写真

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(2) 遠いボールの返球では、まずはテイクバックを作ってからボールに移動することが重要になります。ラケットを引いた状態で、打点に移動しましょう。

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(6) 遠いボールに対しては、体重を前に乗せて打つよりも、横向きをキープして体幹を使ってラケットを振り抜くことを心掛けましょう。

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利き腕ではない方の腕を使って、ラケットを鋭く前に振り抜くことを意識することで、左右に移動しながらでも、力強いカウンターを打つことができます。

 

<ポイント>

・遠いボールの返球では、ラケットを引いた状態で打点に移動するようにしましょう。

・インパクトでは必ずしも体を前に向ける必要はなく、厳しいボールに対しては、体の横向きをキープした状態で左手主導でラケットを鋭く前に振り抜くことを意識しましょう