フェルナンド・ベルダスコのバックハンド強打

フェルナンド・ベルダスコのバックハンド強打:安定感を追求したスイングになっており、バックハンドが守備的で、フォアハンドが攻撃的という役割を分担した戦術を可能にしている。しっかりと膝を使ってスイングしており、狙った方向に確実にボールをコントロールして打つことができている。打点が非常に前になっており、振り抜きが速い。見た目以上にスピードが出ており、トップスピンの回転量も十分である。世界一のストローカーといっても過言ではないベルダスコの良いところが十分に出たショットの連続写真になっている。

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バセック・ポスピシルのバックハンド強打

バセック・ポスピシルのバックハンド強打:安定感抜群のバックハンドを持つポスピシルは弱点が少ない。バックハンドのフォロースルーが非常に大きく、狙いたいコースにしっかりと押し出している。下半身をしっかりと曲げてテイクバックし、低い姿勢を保ったままスイングし、上体のバランスを崩すことなく強打している。

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13. ジル・シモンのバックハンド強打

ジル・シモンのバックハンド強打:非常にコンパクトなスイングをしており、安定感抜群のバックハンドストローク。2016年全豪オープンテニスではジョコビッチと熱戦を演じた。ストロークの打ち合いを得意としており、アンフォースドエラーはかなり少ないプレーをする。フラット系のショットでも安定感が高く、ストロークで相手を圧倒するカウンタープレーヤー。無駄のない安定したスイングなので弱点がなく、どんなサーフェスでも一定の成績を残すことができる。見た目以上に威力があり、一般のプレーヤーはフォームを参考にしたい。テイクバックで、軸足となる左足を横に踏み込み、タメを作っている。さらに、左軸足をインパクトにむけてネット方向に回転させ、インパクト直前で左膝をネット方向に向けて、腰の回転運動を利用して打っている。

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14. ケビン・アンダーソンのバックハンド強打

ケビン・アンダーソンのバックハンド強打:ラケット面を伏せてテイクバックしているので、インパクトでラケット面が安定しやすく、強打に適している(テイクバックでラケット面が上を向いていると、インパクトでラケットをかぶせるようなスイングになりやすく、インパクトが不安定になりやすい)。バックハンドの低い打点では、軸足となる左足をしっかりと曲げ、地面を蹴り続けることで、重たいボールを打つことができる。また、低い打点では、上体を起こして打つために、軸足の左足をしっかりと曲げてスイングすることが重要になる。バックハンドストロークでは、インパクトで顔を横に向けて両目でインパクト位置のボールを見よう。バックハンドは、ボールをかなり引きつけて打つため、打点がかなり後ろになる。そのため、インパクトでボールを見るときに、顔を動かして両目でしっかりとインパクト位置を見ることが重要になる。一般のアマチュアには、顔がネット方向に向いたまま、目だけで(横目で)ボールを追いかけてスイングしてしまいがちだが、その場合ミスヒットする可能性が高くなるので、注意しよう。

 

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15. ダビド・ゴファンのバックハンド強打

ダビド・ゴファンのバックハンド強打:近年めざましい活躍を見せるゴファンのバックハンド強打。ストローク戦では、激しい強打と鋭いカウンターショットで相手にポイントを与えない。身長はそれほど高くないが、脚力が高くコートカバーリングに長けている。ストロークウィナーを量産するタイプではない。相手の弱点を攻めて相手の嫌がるプレーを行い、ラリー戦でねばり強く返球し続けることによって、試合を支配していく。
両手バックハンドストロークで威力を出すためにリストを効果的に使おう。インパクトの形を維持したままテイクバックし、スイング開始時にグリップエンドからラケットを振り出していくことによって、リストを使おう。スイング開始時に左手を手の甲側に曲げて(右手を手のひら側に曲げて)手首とラケットで角度を作り、インパクト直前でリストを使ってラケットヘッドを勢いよく返し、スイングスピードを一気に加速させよう。注意点は、インパクトでラケットとボールが接触しているときに、手首を緩めてラケットを手首で動かしてしまうと、ボールコントロールが悪くなってしまうことである。インパクトの直前直後では手首を固定してスイングする。インパクト時点ではリストの形を元に戻し、その形を維持したままフォロースルーしよう。

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>>ダビド・ゴフィンのそのほかの連続写真

16. フェリシアーノ・ロペスのバックハンドスライス

フェリシアーノ・ロペスのバックハンドスライス:現代では少なくなったサーブアンドボレーヤーのフェリシアーノ・ロペス。サーブが得意で、スライスサーブサーブとフラット系のスピンサーブで相手を崩して、ボレーで決める。連続写真のバックハンドスライスリターンでは、クロスを狙うため、ラケットヘッドを立ててインパクトしている。バックハンドスライスでは、テイクバックで担いだラケットを、ステップインしながら振り出そう。片手打ちバックハンドスライスは、右足が軸足になるので、インパクト前後では右足をしっかりと踏み込んでヒットしよう。また、バックハンドスライスでは体が回転しないように、左手をバックフェンス方向に引きながらヒットしよう。

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19. トミー・ロブレドのバックハンド強打

トミー・ロブレドのバックハンド強打:片手バックハンドは、右足を中心とした回転運動で打つ。インパクトからフォロースルーにかけて、右足をピンと伸ばしながらスイングすることで、ラケットを上方向に振り上げる力を得ている。フォロースルーが大きく前方に伸びている点に注目したい。ボールに回転とスピードを両立する工夫が見られる。スピンを多くかけているが、フォロースルーでラケット面をかぶせるようにしていないのもポイント。

(1)動画

(2)連続写真

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<片手バックハンドストロークの基本ポイント>
テイクバック、ボールの打ち方:

スプリットステップからサイドステップ、ボールの後ろに軸足を入れボディターンを行おう。テイクバックはボデイxターンと同時に行い、スクエア気味にステップイン。前足に体重を乗せ、ボールをヒットしよう。ただ、片手バックは打点が遅れやすいので、打球の方向を確認したら早めにテイクバックをしよう。自分のコートにバウンドしてからテイクバックしていたのでは、打点が窮屈になり振り遅れやすい。

フォロースルー:

打球方向に大きく振り出そう。左手でバランスをとれば、胸を広げ前のめりになるのを防ぐことができる。

22. ロベルト・バウティスタアグートのバックハンド強打

ロベルト・バウティスタアグートのバックハンド強打:アグートのリターンでのバックハンド強打。インパクト直前でグリップエンドが相手に見えるようリストを効かせている。フォロースルーで肘で口が隠れるほど大きく前にラケットを出している。また、胸の張りを作り最後まで大きくスイングしているのもポイント。フィニッシュでは、利き手の肘を折りたたむ意識も持っている。

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