2-1. ロジャー・フェデラーのフォアハンド強打

史上最強との呼び声も高い選手、ロジャー・フェデラーのフォアハンドは、自分からガンガン打つというよりも、相手の力をうまく利用するタイプです。フォアハンドは美しく、なめらかな動きで、スムーズな身体の回転を利用して打ちます。体幹がしっかりしており、無駄な力が入らず、こめた力が逃げない省エネのフォームと言えます。ハンド・アイ・コーディネーションが非常に良く、ミスヒットが少ないし、微妙なタッチのショットも抜群にうまく、他の選手たちからは「ゴッドハンド」とも呼ばれています。フォームのなめらかさが特徴で、現代的な強打もできる理想的なフォアハンドです。ぜひ、生でフェデラーの試合見てほしいと思います。スイングがなめらかで美しいです。フォームに硬さがないので、ボールの「深さ、角度、スピード、高さ、スピン」を多様に使うことができ、非常に多くの戦術を使うことができます。コンパクトな構えから、腕が急に伸びてくる。インパクトしてからフォロースルーを終えるまで、上半身の回転のスピードは鋭い。全選手中最もテイクバックはコンパクトです。自然すぎて、テニスが簡単に思えてきます。無駄な力が入らず、コースが読めずどこを狙っているのかボールを打つ瞬間まで分かりません。対戦相手は大変だろうと思います。戦術的には、フェデラーは、相手をむやみに走らせません。相手をやみくもに走らせても、リズムを与えてしまい、相手の調子を上げてしまうからです。フェデラーは突然コーナーに打ちます。相手は、走り慣れていないので、いつもなら届くようなボールに届かず、ミスをしてしまう。大事なポイントでその戦術を使うから、勝負強いです。

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<違う角度から見たフェデラーのフォアハンドストローク強打>

2方向から見た(前からと左から)フェデラーのフォアハンドストローク強打