8. ミロシュ・ラオニッチのフォアハンド強打

ラオニッチのフォアハンドストロークのテイクバックは特徴的で、高い位置にラケットをセットする。テイクバックは高いが、コンパクトで、引き自体は小さめ。下半身、特に膝の曲げ伸ばしをよく使う。テイクバックで非常に深く膝を曲げ、腰を落とす。インパクトにむけて、一気に膝を伸ばして推進力を得ている。地面を蹴り上げ、膝からの運動連鎖が印象的なフォアハンドである。また、脇がよく締まっており、スイングが安定している。一般愛好家も参考にしたい。フラット系フォアハンドの強打もできるし、大事な場面ではスピンを多めにかけてミスをせずに打ち続けることもできる。回り込んでストレート、逆クロスに打ち込むフォアハンド強打が得意。ボールに非常にスピードがあり、豪快にラケットを振り回すため、オーバーペースになることもあるが、それもラオニッチの魅力。
膝を深く曲げるため、低い打点の強打にも適しており、身長のデメリットを軽減している。ライジング気味に合わせるときは、膝を曲げたままラケットだけ合わせて、相手のスピードを利用したカウンターショットを打つ場面も多く見られる。

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<違う角度から見たラオニッチのフォアハンドストローク強打>