26. ニック・キリオスのフォアハンド強打

なにかとお騒がせなキリオス。派手な言動や豪快なプレーのイメージがあるが、フォアハンドストロークは意外と安定性重視で堅実です。
グリップはかなり厚めで、スウィングはワイパー気味。ラケット面が綺麗に回転します。インパクト直前でラケットヘッドをダウンさせますのでトップスピン量は多めです。フォロースルーは大きく、オープンスタンスをベースに打ちます。ラリーのペースは早すぎず、遅すぎずオーソドックス。ボールスピード、コントロール、回転量、タッチなどのレベルはプロの標準値以上。一番の武器は、安定感が高くミスが少ないところ。山なりの軌道のトップスピンをミスせず打ち続けます。

ベースライン後方でラリーすることが多く、アグレッシブさに欠けますので、攻撃力アップが今後の課題でしょう。ポジションをベースラインの内側にして打ち合うスタイルを身につけることが必要です。相手のミス待ちプレーをする場面も見られます。今後はネットプレーも必要でしょう。浅いボールに対するアプローチ、ライジングショットなど、細かい穴を潰していくことで、弱点のない、負けないプレーができ、グランドスラムでも安定した成績を残せるようになるでしょう。

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