24. バーナード・トミックのフォアハンド強打

トミックのフォアハンドストロークは、テイクバックが高くボールの上からラケットが出てくる点が特徴的です。インパクトで斜め上に振り抜かず、地面と平行にスウィングします。現代的なワイパースウィングの多い若手選手には珍しく、フラット系のストローク。当たりが非常に厚く、体重をしっかりと前に乗せて、打ち抜きます。弾道の低さは、トッププロならでは。自信を持ってしっかりと振り切っています。ボールは相手コートでバウンドしてから非常によく滑ります。相手は低い打点で打たされるため、強打しづらい。
一般愛好家のお手本のようなスウィングでボールへの入り方や姿勢がきれいで、安定感があります。ストレートへのカウンターが得意で、フォアサイドに厳しく振られる場面でもライジング気味にボールに合わせてフラット系ショットをストレートに流します。攻めが遅い傾向があり、ミス待ちのテニスをする場面が見られる上位選手と戦うときに、先に主導権を握られ、防戦一方になることも多く、カウンターで対抗するも、負けてしまうことがあります。

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