4. スタン・ワウリンカのフォアハンド強打

スタン・ワウリンカのフォアハンドは強力で、全仏オープンテニス2015決勝ジョコビッチ戦では破壊的なストローク力でジョコビッチを撃破しました。スタン・ワウリンカのコーチ、マグナスノーマンコーチは、以前ソダーリングのコーチをしており、そのソダーリングも圧倒的なストローク力を持っていました。ワウリンカの進化はコーチによるものが大きかったのかもしれません。

ワウリンカのテイクバックの特徴は、比較的低い位置にラケットをセットする点である。そのため、ワウリンカの打点は標準的なトッププロ選手と比較して低めであるが、その分、下半身の力を十分に使うことができ、スウィングスピードの加速力は大きい。下半身、特に腰の回転を十分に使い、とにかくタメが大きい。他の選手に比べて、タメが大きく、長い「間」を作る。タメを作らせればおそらく世界一のフォアハンドを持っている。ラケットのスウィングの軌道が常に一定で、ブレがない。とにかくボールを前に押す力が強く、ボールをかなりつぶして打つため、打球音が大きい。観客はよくどよめいている。
インパクトでラケット面がブレにくく、当たりが非常に厚い。フォアハンドの強打に自信を持っているため、ショットに迷いがなく、一度強打をすると決めたら、迷いなくとことん振り切っている。強打するときはフラット系が多く、スピン量は少なめ。
“肩の入れ”も特徴的である。

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<違う角度から見たワウリンカのフォアハンドストローク強打>