16. フェリシアーノ・ロペスのフォアハンドリターン

同じサウスポーのナダルと違い、安定感重視のフォアハンドを持つフェリシアーノ・ロペス。ワイパー気味のスウィングでトップスピンを多めにかける。フォロースルーは大きめ。ストロークもボレーも同様、面の使い方が非常にうまくインパクトが非常に丁寧。ネットの高いところを通してスピンでつなげ、しつこくプレーをする。膝をそれほど曲げず、下半身の使い方を控えめではあるが、高い打点でのフォアハンド強打にはスピードがある。決して大振りしたり、やみくもに強打せず、理詰めでプレーをする。基本はフォアハンドのトップスピンで相手のバックハンド側を攻める。低く滑るバックハンドスライスと、よく跳ねるトップスピンフォアハンドを組み合わせて、相手のリズムを狂わせる。
大事な場面でのストロークのアンフォーストエラーが少なく、チャンスを待ってボレーで決める。サーブ&ボレーが得意で、試合では多用する。サーブ&ボレーヤーではあるが、ストローク戦も強い。相手の球が浅くなれば、バックハンドスライスでアプローチを打ち、ネットダッシュする。ナダルのように回り込んで逆クロスにフォアハンドを打つことは少ない。順クロスが得意。

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