28. フィリップ・コールシュライバーのフォアハンド強打

フィリップ・コールシュライバーのフォアハンド強打:高い打点をオープンスタンスで強打した例。高い打点はオープンスタンスを使うのが基本である。オープンスタンスは力が入りにくく、ラケットヘッドをうまく走らせる技術が必要になる。フォワードスイングでグリップエンドからラケットを出していくことによってラケットと手首に鋭い角度をつくろう。それによって、スイング開始時の慣性モーメントを小さくし、スイングスピードを鋭く加速させやすいかたちにすることが大事である。ただし、インパクト直前で遠心力によってラケットヘッドが返って手首が伸び、インパクトでは最大打力をつくる。
オープンスタンスは万能のスタンスである。しかし、オープンスタンスばかり練習していると、体重移動の使い方を忘れてしまう。ラケットスイングの基本は回転運動ではなく、あくまで体重移動である。試合ではほとんどのボールをオープンスタンスで返球しているプロ選手が、練習ラリーではきちんと踏み込んで打っています。強い選手、優秀なプレーヤーほど、基本技術に優れているし、基本を大切にしている。逆を言えば、基本が伴っていないと優秀なプレーヤーにはなれません。

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